2018年5月22日火曜日

池田知事誕生で原発ゼロを

池田新知事の誕生に向けた準備が着々と進められています。
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池田知事誕生で原発ゼロを 新潟知事選 熱気の事務所開設式
しんぶん赤旗 2018年5月21日
 新潟県知事選で、市民と野党の共闘で擁立する池田ちかこ氏(57)の新潟事務所開設式が20日、新潟市中央区でありました。幅広い市民と、共産、立憲民主、自由、社民、無所属の会、民進、新社会、緑の各党会派の代表が一堂に会し、「原発ゼロ」「原発推進の官邸・自民党・電力業界の言いなりにならない女性知事の誕生を」と熱気に包まれました。
 
 池田氏が「国の政策を押し付けられ、言いなりにさせられることがあってはならない」と、原発再稼働推進の「エネルギー基本計画」を念頭に力を込めると、大きな拍手が起こりました。池田氏は、原発事故の「三つの検証」を継承するのは基本であり、県民自らが意思を決定できるかが問われる選挙だと強調。柏崎刈羽原発立地自治体出身の池田氏は、原発ゼロの新潟をつくる上で、原発に頼らなくても雇用を確保し、地域経済が回る仕組みを考えたいと決意を表明しました。
 
 選対本部長の菊田真紀子衆院議員は「倒すべき相手は巨大な自民党」と強調。自民党が支援する官僚出身の候補では、官邸などから圧力を受けるのは間違いないとし、女性知事誕生で原発のない未来をと呼びかけました。
 
 日本共産党の樋渡士自夫県委員長をはじめ野党各党代表が紹介され、県内選出衆院議員の西村智奈美、黒岩宇洋(たかひろ)両氏があいさつ。連合新潟・牧野茂夫会長の代理で小林俊夫事務局長、「新潟の新しい未来を考える会」の片桐奈保美会長が池田氏支援の思いを表明。選対幹事長の森ゆうこ参院議員が「それぞれの違いを認め合い、それぞれの立場を尊重し、最後まで頑張ろう」と述べ、団結ガンバローの音頭をとりました。
 
 池田事務所は新潟市のほか長岡、上越両市でも開設しています。
 
写真
池田氏(左2人目)を囲み、事務所開きで「団結がんばろう」
  をする参加者=20日、新潟市中央区

会報No18 を掲示します

 20日付で「原発をなくす湯沢の会会報 NO.18」が発行されました。会員の皆様には、別途送付しましたが、そのテキスト版を掲示します。
 本号は、5月12日に行われた今年度総会の報告を主体としたもので、総会の議事録も同封されました。
 
 総会議事録については追って紹介いたします。
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    原発をなくす湯沢会会報   N0.18  2018.5.20
 
 ご案内のように5月12日に今年度の総会が行われました。
 前年度の活動では、7月の原発被災地フクシマツアーのこと、10月の「なくそテ原発2017新潟大集会」に湯沢から19人が参加したこと、定例学習会でのテキストが7冊目になったことや、会のブログが毎日更新されているこ1年間のアクセス件数が17,823件であったことなどが報告されました。
 
 2018年度の活動計画では、次のことが話し合われました。
①5回目となる「なくそテ原発2018柏崎大集会」に参加すること。
  集会開催は9月16日(日)、会場は柏崎市の柏崎アルフオーレ、メイン講師は原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長吉原毅氏(城南信用金庫相談役)に決定しています。
②原発被災地フクシマツアーを実施すること。
  例年実施してきた7月では暑すぎるとの意見があり、今年は10月に実施することになりました
  なお、ツアーの計画や参加者の面倒を見ていただく幹事を募集しますので、得意な方は事務局 南雲(敏)までご連絡ください。
③定例学習会のこと。
  今まで同様、毎月第2火曜日(8月は7日)の午後7時から同9時に実施します。会場は、湯沢町公民館1階研修室。初めての参加や毎回の参加でなくとも大歓迎です。
④新潟県知事選挙、そのほかの選挙について。
  ご承知のような状況により、急きょ6月10日投票の日程で新潟県知事選が行われます。反原発の立場にしっかり立ち、米山前知事の進めてきた路線を引き継ぐ候補の当選に力を尽くします。
  今回の県知事選は、柏崎刈羽原発の今後を左右するのみならず、日本の原発を巡る動きにも大きな影響があり、全国注視の下で行われるもので、ここでの勝利はきわめて重要です。
  また、同時に行われるこの地域の県議会議員補欠選挙でも、反原発の候補者を当選させましょう。
  なお、来年春には、統一地方選がありますので、ここでも反原発派の当選に尽力しましょう。
⑤原をなくす会の会員を増やそう。
  湯沢町の会員が当初より減っているので、それぞれの会員から知人などに声掛けをしていただき、仲間を増やしていきましょう。
 
 以上です。詳細及び決定された会計収支予算書などは同封した総会資料をご覧ください。運動の発展について会員のご協力とご支援を重ねてお願いいたします。
 
■2018年度の会費の納入をお願いします
 
 年会費1人1,000円を、同封の払込取扱票により最寄りの郵便局でお支払いください。会費のほか、運営資金カンパも可能な方はお願いします。
 納入期限 6月末。
 
会報責任者 代表 高波菊男Tel 787-3268/事務局 南雲敏夫Tel 787-3569)~
             http://yuzawagenpatu.blogspot.jp 

22- 東海第2原発で避難協定

東海第2原発で避難協定 水戸市と栃木6市町
産経ビズ 2018年5月21日
 日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)での重大事故発生に備え21日、半径30キロ圏内にある水戸市が、避難者を受け入れてもらうための協定を宇都宮市など栃木県の6市町と結んだ。水戸市は、市の人口約27万人のうち約4万人を栃木県の6市町に避難させる方針。協定によると、避難所は受け入れ先の自治体が設け、できるだけ早期に水戸市に運営移管する。避難費用は水戸市が負担する。物資や資機材は茨城県と水戸市が確保する。避難期間は原則1カ月以内。
 
 宇都宮市で同日、締結式があり、水戸市の高橋靖市長は「避難方法、経路(の策定)など計画の実効性を高めるため、しっかり取り組む」と強調。宇都宮市の佐藤栄一市長は「原子力災害は一自治体で対応できない。できる限り水戸市民を受け入れたい」と述べた。
 
 水戸市は同様の協定を2月に群馬県の8市町と締結。千葉、埼玉県の自治体とも調整している。

2018年5月21日月曜日

新潟県知事選で花角氏擁立の二階幹事長のシナリオが破綻

 新潟県知事選に向けて、脱原発を謳う池田千賀子(県議)候補が事実上の野党統一候補として確定し、20日には立民党の枝野代表が新潟入りし、池田氏と同じ車で街頭演説を行いました。
 先の知事選では、米山隆一氏は「連合」の推薦等を受けませんでしたが、それによって脱原発を鮮明に出来たことが、却って好都合で当選につながったと見られました。今回は「連合」も支持を表明しているので、いまのところ公明党が自主投票を決めていることと共に、プラスの要因になると思います。
 
 ジャーナリストの横田一氏によれば、自民党推薦の花角氏は二階堂幹事長と強いつながりがある人で、そのことを伏せて擁立したかったようなのですが、そのシナリオは早々に破綻したということで、今や「中央の紐付き忖度官僚候補VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突の構図になっているということです。
 本来そうあるべきことです。
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新潟県知事選に再稼働反対派の県議出馬で二階幹事長のシナリオが破綻!
 自公候補の“エセ県民党”ぶりが明らかに
横田 一 LITERA 2018年5月20日.
 米山隆一知事の辞任をうけて、新潟県知事選挙が5月24日の告示されるが(6月10日投開票)、柏崎刈羽原発の再稼働阻止を訴える知事候補・池田千賀子県議が予想以上に支持を広げている。
 
 米山知事の辞任直後は、今回は、与党が再稼働を容認する候補を立てて、勝利する可能性が高いだろうと見られていた。というのも、米山知事の辞任理由が女性スキャンダルだったことから、米山陣営の選対本部長だった森ゆうこ参院議員(自由)も「これが本当の“新潟ショック”」とこぼすなど、野党陣営は動揺を隠せず、「候補擁立難航で野党側の出遅れ必至」と見られていたからだ。
 しかも、混乱する野党陣営を尻目に素早く動いたのが「政界の寝業師」こと二階俊博・自民幹事長だった。米山辞職表明から2日後の4月20日、塚田一郎・新潟県連会長(参院議員)と自民党本部で面談し、“県民党”を名乗れる政党色のない候補者選考の方針で一致。「(自公推薦候補が敗れた)前回の轍を踏まないよう頑張ってくれ」と激も飛ばしたのだ。この時点で名前が浮上したのが、二階氏の運輸大臣時代に秘書官を務めた花角英世・前海上保安庁次長だ。佐渡出身の国交官僚が早い段階から有力候補に浮上したことから、地元記者も「花角氏擁立ありきの“二階シナリオ”に沿った茶番劇」としてこう証言する。
「当初、県連側が“県民党”というキャッチフレーズで独自に花角氏擁立をするかに見えましたが、それは自公の存在、政党色を隠すための巧妙な戦略。推論ですが、実際には二階氏が大臣時代の懐刀だった花角氏を擁立させたという“二階シナリオ”との見方が有力です」
 
 実際、米山氏の辞任表明の1週間後の27日に、政治色を感じさせない団体「新しい新潟を考える会」が立ち上がったが、初会合には自公県議も参加していた。そして、4日後の5月1日には自民党の友好団体の商工会議所幹部らと同会メンバーが会合を持ち、「花角氏はマネジメント能力もあり、知事として相応しい」(同会の医療法人『新成医会』渡辺毅理事長)と出馬要請を決めた。
 ただし、自民党は表向きこうした政治色を必死で消そうとしていた。9日、渡辺氏ら県民有志8名が上京して、花角氏に出馬要請したが、自公議員は一人もいなかった。選挙戦に突入すれば、前回の県知事選の自公推薦候補と同様、二階幹事長の陣頭指揮の下で建設業界や商工会議所や農業関連団体(JAや土地改良区など)の自民党友好団体・企業が集票マシーンと化していく組織型選挙となるのは確実なのに、まるで政党色のない勝手連的な県民有志の思いを受けとめた”県民党候補”という演出をしたというわけだ。
 
腹心官僚をたてた二階幹事長対抗して
再稼働反対派擁立の電撃会見を行った菊田真紀子衆院議員
 だが、こうした二階氏の仕掛けを押し返したのが、元民進党で現在は無所属の菊田真紀子衆院議員(新潟4区)だ。2017年秋の総選挙では、金子恵美・前衆院議員との一騎打ちで比例復活を許さない完勝をしたことで知しられる菊田議員だが、今回の県知事選の候補擁立でも勝負師ぶりを見せつけた。
 菊田議員は自身の知事選出馬については固辞したものの、そのかわりに5月8日、柏崎刈羽選出の池田千賀子県議とともに電撃会見を行い、池田氏を野党の統一知事候補とする流れをつくりだしたのだ。
 
 県庁内の記者会見場に池田氏と一緒に現れた菊田議員は、自公が二階氏に近い官僚の花角氏を擁立したことを皮肉りながら、池田氏を知事選に擁立することになった経緯をこう説明した。
「高い地位にある優秀な官僚ほど、官邸や権力者の意向に逆らうことができず、記憶喪失になったり、記録やデータがなくなったり、記録を改竄したりということが起こっております。新しい県知事には、こうした総理官邸のご意向に従うような人ではなく、まさに地域の中で人々の庶民の声に耳を傾けることができる方になっていただきたいと考え、池田千賀子さんが最も相応しい方ではないかと考えました」
 「『原発再稼動を阻止して欲しい』という県民の願いを受けとめて、大変悩まれましたが、決意をしていただきました」
 そして、出馬会見は二人だけだが、「様々な立場の団体や政党に幅広く声をかけて池田氏を“県民党候補”として支える態勢にしたい」と、前回の県知事選同様、野党各党や市民が池田氏を支援して、結果的に野党統一候補となる流れをつくりだすことを宣言した。
 
 また、菊田議員が会見で強調していたのが、与党陣営がキャッチフレーズにしようとしていた「県民党」だ。菊田氏は、自公の候補である花角氏について、「総理官邸のご意向に従う官僚出身“エセ県民党候補”」であり自分たちこそ地元の民意(再稼働反対)に根差した“本家の県民党候補”だと強調した。
 記者団からは「なぜ今日、出馬会見なのか」という質問も出た。すると、菊田氏が微笑みながら「女の(勝負)勘です」と答えたが、都知事選や都議選で自民党に連戦連勝をしていた頃の小池百合子都知事を彷彿させる勝負師ぶりといっていいだろう。
 
出馬を表明した池田千賀子県議の原発再稼働反対の決意
 実際、出馬を決意した池田氏は“県民党候補”としてふさわしい人物だ。1961年に柏崎市生まれた池田氏は、1981年に柏崎市役所に初の歯科衛生士として約20年間勤務した後、2003年から柏崎市議を3期務め、2015年に新潟県議会選挙で初当選。所属会派は、社民党系の「未来にいがた」だ。
 池田氏は会見で“総理官邸のご意向に従順な忖度官僚と対極にある庶民派”と菊田議員から紹介されたあと、決意表明をして“原子力ムラ内閣”とも呼ばれる安倍政権と違いを強く訴えた。
「福島原発事故の検証も終わらないまま、福島の皆様が苦しんでおられることに対する責任を誰も取らない状態の中で『新しい規制基準を作りました。この新規制基準に適合したから合格です』といった結果が、私たちの前に突きつけられている」「『自治体が作った避難計画で安全に避難ができる』『避難をした人が元の故郷に戻って元通りの生活がすぐにできる』と信じている市民は少ないのではないか」
 
 原子力規制委員会の“お墨付き”(新規制基準合格)で再稼働を進めている安倍政権に対して、池田氏は異議申立をすると同時に、「避難計画が不十分な現状での柏崎刈羽原発の再稼働には反対」「福島原発事故の検証が先決」という米山知事の方針継承を宣言したのである。
 
 質疑応答で、筆者は池田氏に対して、対立候補の花角氏をどう見ているのかを確認した。
横田「花角さんの陣営も『県民党』を称して『(福島原発事故の)検証も続ける』と言っているが、菊田氏が言った『官僚の方だと官邸や自民党の言いなりではないか』『花角さんに任せると問題ではないか』という危機感があったのか。『原発推進の安倍自民党が応援した候補者だと米山県政継承は難しい』という問題意識があったのか」
 
池田「国政の状況を見ると、官僚の皆様は『誰を向いて誰のために仕事をしているのか』と思いたくなる国民は私だけではないと思う。(花角氏出馬の)要請の経過などを報道等で知る限り、『県民党』と言っても、それを鵜呑みにして『県民が求めていきたことを必ず実現してくれるだろうと考えるべきだ』と言われても難しいのではないかと私も思っております」
 
 菊田議員が問題視した「総理官邸のご意向に従う官僚出身知事だと再稼働阻止を望む民意がないがしろにされかねない」という懸念を、池田氏も共有していたのだ。
 
新潟県知事選の結果によっては、安倍首相の3選にも影響
 いずれにしてもこの池田氏の電撃会見で、「政党色のない候補擁立で与野党相乗り」「原発再稼働を最大の争点とした与野党激突回避」という与党陣営(安倍自民党)の狙いは完全に打ち砕かれ、「中央の紐付き忖度官僚候補VS再稼働反対の民意に寄り添う県議候補」という与野党激突の構図が浮かび上がってきた。
 実際、その後の流れをみていると、野党が次々と支持を表明して結果的に統一候補となって、池田氏の支持は拡大。安倍首相の総裁選3選にも影響を与えかねない情勢となりつつある。
 
 2017年秋の総選挙以降、初めての大型地方選挙となる新潟県知事選で自公系候補が敗れれば、「安倍首相では来年の統一地方選挙や参院選を戦えない」という声が自民党内で強まる可能性はあるからだ。
“原子力ムラ内閣”こと安倍政権に「再稼働反対」の民意を突きつけた米山知事は1年半で県庁から去ることになったが、今回の新潟県知事選でその路線が継承されるのか、そして「原発推進の安倍政権ノー」の民意を示すことが出来るのか。新潟県知事選から目が離せない。(横田 一)

日立・三菱重工が挑む「原発輸出」のジレンマ

 日立は英国で三菱重工はトルコで原発のプロジェクトを進めていて、昨年12月に包括設計審査が完了しました問題は原発の建設コストで、当初1兆円台半ばと見られていたものが、安全対策費の増大によって3兆円超に膨らみました。
 日立の中西会長が英国テリーザ・メイ英国首相と5月3日、現地で会談した結果、英国政府から2兆円の融資を保証する方針されました。
 
 しかしそれでこのプロジェクト進めていいかというとそう単純ではありません。莫大な融資に対し、長期にわたって返済する原資はあくまでも原発完成後に得られる電気料金です。
 しかし原発だから高い料金を払うという国民はいないので、コストが急落するとされている再生可能エネルギーなどとの競争の中で、自ずから定まる電気料から安定的に返済分が捻出できるのかが問題になります。返済の負担は当然建設コストのアップに比例するので、融資が得られればOKという関係ではありません。またそもそも発電原価=核燃料の価格が将来とも安定しているという保障もありません。(ウランが枯渇すれば当然高騰します)
 
 それでも日立や三菱重工が原発輸出をあきらめられないのは、国内で原発新設の望みが薄い中、技術を含めて原子力事業を維持するために海外で原発を造るしかない、という強迫観念があるからと言われています。
 踏ん切りがつかないこと自体は分からなくはないのですが・・・
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日立・三菱重工が挑む「原発輸出」のジレンマ
英国政府の支援拡大は日立への福音なのか…
 東洋経済オンライン 2018年05月21日
山田 雄大 東洋経済 記者   
日本企業による“原発輸出”は実現するのか。
「バンカブル(融資可能な状況)にして2019年のFID(最終投資決定)を迎える」(日立製作所の東原敏昭社長)
「いろんな形で可能性を追求しながら、FS(フィージビリティスタディ=実行可能性調査)を続けている」(三菱重工業の宮永俊一社長)
日立は英国で、三菱重工はトルコで原子力発電所のプロジェクトを進めている。2018年3月期決算発表の場で、両社長はそれぞれの状況をこう説明した。
 
原発建設費用は急上昇
先行するのは日立だ。12年に英国で原発事業会社ホライズン・ニュークリア・パワーを892億円で買収。自らが発注元となり自社製原発の採用を前提に許認可作業を進めてきた。昨年12月には包括設計審査が完了。英国政府などと調整を続けている。
5月3日には中西宏明会長がテリーザ・メイ英国首相と現地で会談。原発事業を純民間企業だけで手掛けるのは困難さが増していることから、英国政府の支援拡大を求めた。
電力事業は、先行投資を運転開始後に長期間かけて電力料金で回収していくビジネスモデルだ。これは火力や水力も基本的に同じだが、原発の場合、初期投資が巨額になりすぎている。
00年代半ばに100万キロワット級原発1基の建設費用は5000億円といわれた。だが、01年の米同時多発テロや11年の福島第一原発事故を受けて強化される安全規制への対応に費用はうなぎ上り。最近では1基1兆円でも足りない状況だ。
必要な金額は資本と負債(融資)で調達する。だが、原発は着工から運転開始まで早くても5年、トラブルがあると10年超も珍しくない。この間も金利はかさんでいく。プロジェクト費用が膨らめば、回収までの期間も長期化する。
当初1兆円台半ばといわれていたホライズンの総事業費は、3兆円超に膨らんだとされる。現状のままでは「バンカブル」は遠い。
 
これまで同プロジェクトに対し、日英政府は支援姿勢を表明してはいた。が、条件までは固まっていなかった。今回の会談では英国政府は約2兆円の融資を保証する方針を示したとされる。ただ、これでプロジェクトを進めていいかというと、そう単純ではない
現状、ホライズンは日立の100%子会社である。ホライズンが子会社だと原発の機器納入を含む建設事業は連結決算では内部取引のまま。収益計上が認められないだけでなく、バランスシートが膨れ上がる。
 
カギを握る電力料金が見通せない
建設は日揮や米ベクテルとの合弁で行う方針だが、主体が日立である事実は変わらない。建設費用の超過リスクから日立は逃れようがないのだ。
このため、従前から日立は最終的な投資実行には「ホライズンをオフバランス(非連結化)にするのが条件」(西山光秋・最高財務責任者)と明言してきた。
両国政府が企業連合を組成し、3分の1ずつ出資する案が検討されている。とはいえ本当に出資企業が現れるのか定かではない。というのも、事業性のカギを握る電力料金が見通せないためだ。
英国には原発導入を後押しするために、発電した電力を固定価格で買い取る制度がある。安定的な電力料金を保証されれば、巨額投資の回収予見性は高まる。
先行する別の原発プロジェクトは1000キロワット時当たり92.5ポンド、35年間で契約されている。これは契約時での卸電力価格の2倍以上の水準だった。その差額は電力利用者(英国民)が負担することになるため、政治問題化してしまった。
この影響もあり、ホライズンの買い取り価格は決まっていない。先行案件よりも引き下げられるのは確実視されている。総費用が増加する中、採算が取れる電力料金は設定されるのか。
買い取り価格が高く決まっても、市場価格との差が広がれば絶対に引き下げられる」という懸念を示すのは、海外事情に詳しい原子力推進派の財界人だ。
もともと原発は初期投資こそ高いが、燃料費は高いガス火力はもとより、石炭火力よりも安い。ただ、風力など再生可能エネルギーによる発電は、燃料費がかからない。足元の原油高は追い風だが、再エネの電力が普及しているため、電力市場には下方圧力がかかり続ける。
 
あきらめられない両社
採算性が見えないのは三菱重工の案件も同じだ。
トルコ案件のFSに参加してきた伊藤忠商事は、決算発表の場で正式に撤退を表明した。岡藤正広会長は「費用が倍になっている」と理由を説明。「(三菱重工は)降りられないから大変だ」と同情を寄せた。
安定的な発電能力や、CO2排出の少なさから、一定の原発が必要という考えはわからなくはない。そうした観点から英国もトルコも原発新設を進めてきた。ならば、当該国が電力料金を含めて原発の成り立つスキームを作るのがスジだが、現実は心もとない。
ビジネスにリスクがあるのは当然でも、海外での原発事業はリスクとリターンのバランスが取れていないように思える。
  
それでも日立も三菱重工も原発輸出をあきらめられない。国内で原発新設の望みが薄い中、技術を含めて原子力事業を維持するために海外で原発を造るしかない、という強迫観念がある。
東芝や仏アレバが海外原発で会社解体の危機に追い込まれた記憶はまだ新しい。日立の中西会長は原発事業について「原子力は一度手掛けた以上やめられない。廃炉の面倒を誰が見るのか」と繰り返してきた。やめられない事業のためにという気持ちがある中で、冷徹な判断ができるのか。
当記事は「週刊東洋経済」5月26日号 <5月21日発売>からの転載記事です

21- 柏崎刈羽原発 審査結果 規制庁説明会(詳報)

 柏崎刈羽原発67号機新規制基準適合についての原子力規制庁の審査結果説明会が、19日、柏崎市内で開かれ市民ら約160人が参加しました。
 参加者から「許可を取り消すべきだ」など厳しい意見が相次ぎました。
 
 これは、20日付の記事「規制庁 東電は原発運転が可能と判断したと住民に説明」の詳報に当たるものです。
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東電柏崎刈羽 規制庁が審査説明
原発許可取り消しを 住民から厳しい批判
しんぶん赤旗 2018年5月20日
 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)6、7号機が新規制基準に適合したとして、原子力規制委員会が設置変更申請を許可した審査結果に関する新潟県と柏崎市、刈羽村共催の説明会が19日、柏崎市内で開かれました。市民ら約160人が参加しました。参加者から「許可を取り消すべきだ」など厳しい意見が相次ぎました。
 
 同原発の設置変更許可が出たのは昨年12月。同原発の審査結果について規制委の事務局である原子力規制庁が住民向けに説明するのは初めて。規制庁の審査官が説明した後、会場から質問を受け付けました。
 
 同原発をめぐっては、許可後に、安全上重要な施設である原子炉格納容器の圧力を下げる「フィルターベント」の基礎などが、液状化などの影響を受ける恐れがあるとして、東電が地盤改良を行う予定を発表しています。これに関して複数の参加者が質問し、「許可を出したことが誤り」と指摘。規制庁は「許可段階では設計方針を確認する」という従来の回答を繰り返すにとどまりました。
 
 また、「住民避難が審査もされていないのに新規制基準が世界基準であると言っていることが納得できない」とする意見や、大量のケーブルが不適切に敷設されていた問題や複数の耐火壁に穴が開いていた問題が発覚したことで「審査のやり方が間違っている」などと、規制委の審査を批判する意見が目立ちました。

2018年5月20日日曜日

知事選 公明が自主投票へ 

 今度の新潟県知事選で、公明党は与党系の元副知事、花角英世氏に推薦や支持を出さず、自主投票とする方針であることが分かりました。
 自民党県連との間で不和が生じたためということです。最終段階になってみないと分からないという点がありますが、8万~10万とされる公明票の行方が勝敗を左右する可能性があります。
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 激震  
18知事選 自民県連を「けん制」か 公明が自主投票へ /新潟
毎日新聞 2018年5月19日
 公明党が24日告示、6月10日投開票の知事選に立候補する与党系の元副知事、花角英世氏(59)に推薦や支持を出さず、自主投票とする方針であることが18日判明した。公明関係者は「国政の代理戦争化を避けるため裏方に徹する」としているが、公明を軽んじた自民党県連へのけん制との見方もある。知事選は花角氏と、野党統一候補になる池田千賀子氏(57)との激戦が予想されるだけに、公明票の行方が勝敗を左右しそうだ。【堀祐馬】 
 
 複数の与党関係者が明らかにした。野党各党は事実上の与野党一騎打ちとなるこの知事選を「安倍政権に対する審判という意味もある」(国民民主党の大塚耕平共同代表)として各党幹部を続々と新潟入りさせる方針。安倍政権はモリカケ問題で守勢に立たされているだけに、公明関係者は「知事選を県内の課題を論じ合う場とするためにも、政党が前面に出ない方が良い」と述べた。 
 ただし与党筋によると自民県連幹部が12日、公明の支持団体幹部と知事選対応について協議した際、自民県連側から「不和と捉えられても仕方のない」物言いがあったという。公明県幹部は自公連立の枠組みを崩す考えは全くないとしたうえで、「自民とは選挙戦への考え方が異なる」と述べた。 
 
 形式的であっても自主投票となった場合、花角氏陣営にとっては結果的に十分な支援が得られなくても公明側の責任を問えない。新潟ではここ数年、与野党伯仲の選挙が続いているだけに、8万~10万とされる公明票の行方が勝敗を左右する可能性があり、自民党本部筋は「現場間の早急な関係修復を願う」と述べた。 
 
新潟市長ら花角氏支援 市長有志、来週にも「勝手連」発足 
 新潟市の篠田昭市長は18日、24日告示、6月10日投開票の知事選に向け、自民、公明両党が支援方向の元副知事、花角英世氏(59)を応援する県内市長有志の「勝手連」を来週にも発足させると表明した。勝手連には県内に20人いる市長の過半が参加する見通し。個別の候補者推薦を見送る県市長会に代わり、各地で花角氏の支持浸透を手助けする。 
 同日の定例記者会見で明らかにした。篠田市長は花角氏を「安全安心の土台の基に、新潟の活力の回復や拠点化の向上に即戦力として期待ができる。副知事時代の姿勢も評価できる」と評価。勝手連には篠田市長のほか新発田市の二階堂馨市長、花角氏の出身地である佐渡市の三浦基裕市長らが参加予定で、最終的には県内市長の6~7割が名を連ねる見通しだとした。 
 
 一方、柏崎市の桜井雅浩市長や見附市の久住時男市長は勝手連には参加しない方向だ。桜井市長は野党各党が擁立する池田千賀子県議(57)から2016年の市長選で応援された経緯などがあるためで、久住市長には県市長会長の立場を踏まえ、声がけ自体を見送ったという。【堀祐馬】