2013年6月18日火曜日

自民政調会長が「原発は廃炉までカウントすると莫大」と発言


 自民党の高市政調会長が、「原発は廃炉まで考えると莫大なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語りました。
 これは自民党が原発再稼動を目指す理由として語ったもので、なぜそれによって再稼動を合理化できるのか何とも不可解ですが、原発の発電コストは廃炉費用や事故時の補償をカウントしなければ安いが、逆にそれらを含めれば高いことを公式に明らかにした点は画期的といえます。 

 また「原発事故による死者は出ていない」という発言も大変に問題です。 

 以下に朝日新聞の記事を紹介します。
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「原発事故による死亡者は出てない」自民・高市政調会長
朝日新聞 2013年6月17日18時2分

 自民党の高市早苗政調会長は17日、神戸市の党兵庫県連の会合で、「事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限確保しながら活用するしかない」と原発再稼働を目指す考えを強調した。
 原発事故により多くの避難者が出ている現状で「死亡者が出ていない」との理由を挙げて、再稼働方針を強調する姿勢には、批判が出る可能性もある。 

 自民党は参院選公約の最終案で、再稼働について「地元自治体の理解を得られるよう最大限の努力をする」と推進する考えを盛り込んでいる。高市氏は産業競争力の維持には電力の安定供給が不可欠としたうえで、「原発は廃炉まで考えると莫大(ばくだい)なお金がかかるが、稼働している間のコストは比較的安い」と語った。