2013年10月2日水曜日

原発ADR 和解1件 地裁で和解1件

 原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)に申し立てた和解が、1日付で成立しました。
 福島県浪江町の遺族会374人が、福島原発事故の影響で津波でなくなった家族の捜索活動に参加できず精神的苦痛を受けたとして提起したもので、総額約2億9000万円で決着しました
 津波犠牲者の遺族が集団で東電と和解するのは初めてのことです

 また、福島原発事故後に南相馬市から静岡県伊豆の国市に避難した一家が、精神的苦痛や経済的負担を強いられたとして東電に約3千万円の損害賠償を求めた訴訟で9月30日、静岡地裁においてADRの和解案を上回る額で和解しました。
 具体的な金額は明らかにされていませんが、ADRの和解案を上回る額で裁判が和解したのは初めてのことです
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原発ADR:津波遺族、東電と和解…374人に2.9億円
毎日新聞 2013年10月1日
 東日本大震災の津波で家族を失った福島県浪江町の遺族会374人が、東京電力福島第1原発事故の影響で捜索活動に参加できず精神的苦痛を受けたとして、原子力損害賠償紛争解決センター(原発ADR)に申し立てた和解手続きが1日に東京都で行われ、遺族会と東電は仲介委員の示した案で正式に和解した。和解総額は約2億9000万円。弁護団によると、津波犠牲者の遺族が集団で東電と和解するのは初めて。

 遺族会は当初、犠牲者の数に応じて1人当たり1000万円の慰謝料を請求していた。仲介委員の示した和解案は、亡くなった173人に対する慰謝料総額の上限を300万円と設定し、死者から見て▽1親等(両親と子供)と配偶者は各60万円▽2親等(祖父母、孫、兄弟姉妹)は各40万円▽それ以外の同居人は各20万円−−と算定した。

 弁護団によると、今回の和解により、最大で原告1人に220万円の慰謝料が支払われる。弁護団の菅野晴隆弁護士は「慰謝料としての金額は、今までの同種のADRの和解の中でも多い」と話した。

 遺族会の叶谷守久会長は「私たちの苦しみを理解していただいたのはうれしい」と話した。【三村泰揮】


ADR案上回る額で和解 避難一家と東電、静岡地裁
東京新聞 2013年10月1日
 東京電力福島第1原発事故後に、福島県南相馬市から静岡県伊豆の国市に避難した一家が、精神的苦痛や経済的負担を強いられたとして東電に約3千万円の損害賠償を求めた訴訟で、裁判外紛争解決手続き(ADR)の和解案を上回る額での和解が静岡地裁(村野裕二裁判長)で成立していたことが1日、分かった。和解は9月30日付。

 東電が損害賠償金を支払う内容で和解が成立したが、具体的な金額は双方とも明らかにしていない。原告側代理人の増田健二弁護士は、ADRの和解案を上回る額で裁判が和解したのは全国初としている。(共同)