2013年11月10日日曜日

石破幹事長と高市政調会長が泥仕合

 石破幹事長と高市政調会長の間でいま泥仕合が行われているということです。

 「原発ゼロ」を訴え小泉元首相に対して、自民党として「反論すべきは反論する」ということで小泉氏の発言内容の検証に乗り出したものの、どちらがそれを担当するかを巡っての揉めごとです。

 党として「原発ゼロ」に反論はしたいものの、そのことで自分が泥をかぶるのはゴメンだ、というとても分かりやすい理由からです。
 両者の押し付け合いは当分続きそうだということですが、誰か仲裁に入る人材はいないのでしょうか。もっともどんなに長引こうとも国民は別に困りませんが。(^○^)
  初めに毎日新聞が取り上げて、産経新聞がそれを追っかけて報じています。
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自民:小泉元首相に及び腰 幹部、発言検証で押し付け合い
毎日新聞 2013年11月08日
 「原発ゼロ」を訴える自民党の小泉純一郎元首相への対応に党執行部が苦慮している。「反論すべきは反論する」として、小泉氏の発言内容の検証に乗り出したものの、誰が担当するかを巡って押し付け合いが始まった。いまだに人気の高い元首相の発言だけに正面から批判もしづらく、党幹部の腰の引けた姿勢が目立っている。
 
 「それぞれの仕事をしてもらわないと、組織は成り立たない」
 自民党の石破茂幹事長は8日の記者会見で高市早苗政調会長への不満をぶちまけた。小泉発言を巡り、石破氏は5日、高市氏に発言の精査を指示。高市氏は7日に小泉氏の講演録と党公約との比較表を提出し、「仕事は終わった」との認識を強調した。
 
 小泉氏への対応を政策問題と位置付ける石破氏は、再び「政調で精査してほしい」と押し返し、党執行部による「泥仕合」の様相を呈している。石破、高市両氏とも小泉氏の発信力の高さは熟知しており、自ら矢面に立ってまで反論するのは避けたいようだ。【高橋恵子】
 
 
自民党 小泉「脱原発」発言検証に戦々恐々 石破、高市が押し付け合い 
産経新聞 2013年11月9日
 自民党の石破茂幹事長と高市早苗政調会長が、小泉純一郎元首相の「脱原発」発言に対する党見解のとりまとめ作業を押し付け合っている。高い人気を誇った小泉氏への対応を誤れば党の支持率低下も危惧されるだけに、慎重にならざるを得ないからだ。
 
 発端は、石破氏から発言内容の精査を指示された高市氏の7日の発言。高市氏は記者会見で「小泉氏の講演録は収集して、石破氏に渡した。仕事は終わった」と“終了宣言”を行ったのだ。
 これに対し、石破氏は8日の記者会見で「『私が発言を精査する』とは言っていない。それなら党の政務調査会はいらない」と述べ、不快感を表明。高市氏も黙っておらず、「党の公約との違いを書いた紙は石破氏に渡した。終わっている」とつっぱねる始末で、押し付け合いはエスカレートするばかりだ。
 
 両者が小泉氏への対応に慎重になっているのは、党の支持率低下を懸念しているからだけではない。石破氏は平成14年の小泉政権で防衛庁長官として初入閣を果たした。一方の高市氏も小泉政権下、郵政民営化が争点となった17年の衆院選で造反組に対する「刺客」となって復活当選を果たしている。このため、「2人とも小泉氏に恩義や遠慮がある」(党幹部)というわけだ。
 残る三役の1人、野田聖子総務会長も責任の所在について「(幹事長と政調会長の)両者が担うことだ」と述べ、2人にげたを預ける構え。党執行部内の押し付け合いは当分、続きそうだ。