2013年12月2日月曜日

関電美浜原発事故を想定し岐阜県揖斐川町で避難訓練

 1日、福井県の関西電力美浜原発で重大事故が発生したことを想定した避難訓練に、岐阜県揖斐川町の住民ら計約1,000人が参加しました。原発から約30キロ圏内緊急防護措置区域(UPZ)にかかるためです。30キロというのはあまりにも短い距離ですが・・・
 同町は他県であるために普段は原発の情報からは阻外されている訳ですが、こういうときには当然参加が求められます。万一のときに被曝を少しでも減らすためには必要な訓練ですが、狭小な日本の国土に多数基の原発を設置した不都合の縮図でもあります。
 
 それはそれとして原発の事故はいつかは起きるものですから、折角避難訓練をするのであれば、それを徹底的に解析して本当に短時間内の住民の全員避難が可能なのか、正確に把握して欲しいものです。そうすれば自ずから無理な立地であったことが明らかになる筈です。
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放射能漏れに備え訓練、原子力事故想定し 岐阜
産経新聞 2013年12月1日
 岐阜県は1日、福井県美浜町の関西電力美浜原発で重大事故が発生し、放射性物質が漏れる事態に備えた防災訓練を実施した。自治体や関西電力など約60機関と、原発から約30キロ圏内で災害対策に重点を置く緊急防護措置区域(UPZ)にかかる岐阜県揖斐川町の住民ら計約千人が参加した。
 
 福井県沖の若狭湾で地震が起き、美浜原発2号機の冷却機能が停止して炉心が損傷、放射性物質が漏れたと想定した。
 揖斐川町坂内川上地区の住民は車などで公民館に避難し、放射性物質が体に付着していないか測定するスクリーニングや安定ヨウ素剤の服用方法について保健所職員から説明を受けた。
 岐阜県は、原発から約9キロ離れたオフサイトセンター(美浜町)に職員を派遣。県庁の災害対策本部や揖斐川町役場とテレビ会議システムでつなぎ、放射線の観測状況や住民避難の進み具合を伝達した。