2014年1月25日土曜日

福島原発 1号機建屋も汚染源と規制委が指摘

 福島原発の1号機も地下水の汚染源になっている可能性が高いことが、24日開かれ原子力規制委作業部会で指摘されました。
 
 東電はこれまで、事故直後に2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した可能性があると説明して来ましたが、東電自身本当にそう考えているのでしょうか。
 事故当初地中に染み出した汚染源によって、ほぼ3年近く日量1000トンの地下水で洗われながら、現在あれだけの濃度に上昇してきたことを、です。
 
 当初に限定された汚染(の流出)が、今日の地下水汚染の原因であるというようなことはあり得ないことです。
 隠蔽を重ねているとやがて収拾のつかないことになるというのは、良く知られている真理です。今の状態こそ、もう最も格好の悪いレベルに立ち至っていることの自覚はないのでしょうか。
 
 いい加減に「虚飾」の中に隠れるのはやめて、すべての真実を明らかにして欲しいものです。
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1号機建屋も汚染源か=福島第1の放射能地下水
-規制委作業部会で指摘
 時事通信 2014年1月24日
 東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された地下水が海に流出している問題で、汚染水対策を議論する原子力規制委員会の作業部会が24日開かれ、1号機タービン建屋地下にたまった高濃度汚染水が漏れ、地下水を汚している可能性を指摘する意見が相次いだ。
 東電はこれまで、事故直後に2、3号機のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)に流れ込んだ高濃度汚染水が土壌にしみ出して地下水を汚した可能性があると説明。海への流出を防ぐため付近の地下水をくみ上げ、護岸近くの土壌を固めているが、建屋などからの漏えいは認めていない。1号機建屋から汚染水が漏れていれば、新たな対策が必要となる。
 作業部会に提出された資料によると、1号機タービン建屋海側で護岸から約45メートル離れた観測用井戸では、放射性物質トリチウムの濃度が昨年11月中旬は検出不能なほど低かったが、その後上昇。今月19日に採取した地下水では1リットル当たり5600ベクレルで、この井戸の最高値を更新した。