2014年2月12日水曜日

原発・放射能ニュース 2014.2.11~15

 電子版の各紙に載った原発と放射能に関するニュースを掲示します(但し公開の範囲)。記事の掲載は原則として書き出し部分に留めますので、全文はURLをクリックしてご覧ください(URL記載のないものは公開の全文です)。公開期限後表示されなくなった記事を読みたい方はコメント欄にお書き下さい。(返信欄に表示します)
 
2.15
 
167体で誤測定の可能性 ベータ線を出す放射性物質(福島民友ニュース)
 (16日東電 20万ベクレル以上の167水質検体で誤測定」本文記事参照)
 
2.14
 
無料検査「力尽きるまで」 内部被ばく 目離さない(東京新聞)
 (15日福島の法人が無料で内部被曝量を検査』本文記事参照)
 
基準の600倍のセシウム検出 福島第1観測井戸(河北新報報)
 東京電力は13日、福島第1原発の護岸近くにある観測用井戸の地下水から、法定基準の600倍に当たる過去最高濃度の放射性セシウムが検出されたと発表した。
 水は12日に採取した。放射性セシウム137(法定基準1リットル当たり90ベクレル)が5万4000ベクレル、同134(60ベクレル)が2万2000ベクレルの濃度で検出された。ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質は26万ベクレルだった。
 井戸は2号機タービン建屋近くで護岸から約60メートル先。2011年3月の事故直後に超高濃度汚染水が漏れたトレンチ(電源ケーブルの通る地下道)の約3メートル先にある。東電は12日、汚染源を特定する調査を始めた。
 原発では使用済み核燃料の冷却水と原子炉建屋地下に流れ込んだ地下水が混ざり、大量の汚染水が発生している。汚染水は原子炉建屋に隣接するタービン建屋地下を通ってトレンチに達しており、新たな汚染水漏れの可能性も否定できない。
 東電福島広報部は「今後の傾向を注視したい」と話している。
 
 
2.13
 
高速炉「もんじゅ」/開発推進はもはや無理筋(河北新報)
 (14日高速炉もんじゅの開発推進 今度こそやめるべき」本文記事参照) 
 
福島第一 建屋から汚染水漏れか 海側井戸 地下水500倍セシウム(東京新聞)
 東京電力福島第一原発で、海側敷地の汚染を調べる井戸から、一リットル当たり七万六〇〇〇ベクレルと、放出限度の五百倍を超える地下水としてはこれまでにない高い濃度の放射性セシウムが検出された。東電はタービン建屋と、配管などを収める地下トンネル(トレンチ)の継ぎ目付近から、高濃度汚染水が漏えいしている可能性があるとしており、建屋から外部への直接漏出が濃厚になった。
 この井戸は、二〇一一年の事故発生当初に起きた2号機からの高濃度汚染水の大量流出で、経路のトレンチに沿って設けられた。
 これまでの調査で、トレンチ内では高濃度汚染水の存在が確認され、建屋からトレンチに継続的に汚染水が流れ込んでいる可能性の高いことも確認されている。
 建屋とトレンチの継ぎ目は弱く、外部への漏出元になる恐れも指摘されてきたが、地下水ではこれまで、今回の百分の一ほどの濃度しか検出されていなかった。
 
2.12
 
作業員「本音書けない」 東電アンケート 元請け経由回収(東京新聞)
 東京電力が、福島第一原発で働く作業員の待遇面など労働環境改善のために実施しているアンケートを、元請け企業を通じて回収していることが分かった。作業員たちの話では、下請け企業の中には、作業員の回答を提出前にチェックしたり、回答の内容を指示したりするところもある。作業員からは「こんなやり方では実態は分からず、改善につながらない」という声が上がっている。
 アンケートは、東電が事故後に福島第一原発で働く作業員を対象に始めた。作業員の立場は弱いため、回答者が特定されないよう、匿名で、通常は所属会社や元請け、年齢なども記載しなくていい。
 
2.11
 
タンク群せき2カ所で亀裂=放射能汚染水貯蔵用-東電・福島第1(時事通信)
 東京電力は11日、福島第1原発で、放射性物質を含む汚染水を貯蔵するタンク群を囲むせきの2カ所で亀裂が見つかったと発表した。せきの水の漏えいは確認されなかったという。
 東電によると、11日午後、協力企業の作業員が同原発4号機西側数百メートルにある2カ所のせきのコンクリート床面で亀裂を発見。長さは12メートルと8メートルで、気温の低下に伴い生じた可能性がある。
 
指定廃棄物処分場反対、固く決意 加美農協など「会」設立(河北新報)
 福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場の県内候補地3カ所の一つに宮城県加美町の田代岳国有地が選ばれたことを受け、農協や商工会など地元42団体は10日、処分場建設に反対する会を設立した。
 同町中新田公民館であった設立会議には、約50人が出席した。発起人で加美よつば農協(色麻町)の三浦静也組合長はあいさつで「危険な処分場を造らせるわけにはいかない。古里を守ろう」と呼び掛けた。
 会議では会長に加美町区長会の高橋福継会長を選出。署名活動やのぼり・看板の設置、集会開催など当面の活動方針を確認した。署名簿は今月末に町に提出する予定。
 高橋会長は「川上流の水源地に処分場を造ろうとすること自体が間違っている。断固反対していく」と話した。