2014年3月17日月曜日

NYと東京・鹿児島などで脱原発集会

 
NY集会
 15日、米ニューヨーク市で脱原発を訴える市民たちのデモ行進が行われ、在米の日本人数十人を含む約120人が参加し「ノー・ニュークス(NO NUKES:脱原発)」を訴えました。
        ( ※ NUKE = 1 核兵器原子力潜水艦 2 原子力発電所 3 原子力) 
 そして、福島原発事故の深刻さを指摘し、ニューヨーク市から約60キロ北にあるインディアンポイント原発の閉鎖を求めました。
 (注) IAEA(国際原子力機関)は50マイル(80km、スペインは120キロ)を初
    期避難勧告圏としているので、インディアンポイント原発が過酷事故を起せ
    ば、ニューヨークは避難区域に入ります。
  事実、福島原発で事故が起きたときにも、欧米各国や韓国などは日本に滞
 在中の自国民に対して、まず80km圏外に退避するように連絡しました。(ア
 メリカは原発の爆発が収まり、周囲の汚染状態の調査が終わった時点で、
 20キロ圏に縮小しました)
  日本だけが爆発の当初でも10キロとか30キロを要避難圏に指定している
 のは、土地や道路が狭小であるため、80キロ圏にすると収拾がつかなくなる
 ためです。
 
東京集会
 15日、大規模な脱原発集会が日比谷野外音楽堂で開かれ、約5500人(主催者発表)が参加しました。
 「『さようなら原発』一千万署名 市民の会」が主催したもので、集会では作家の大江健三郎さん宇宙飛行士の秋山豊寛さん「川内原発を再稼働させてはいけない」などと訴えました
 集会後、銀座周辺、東京電力本店(千代田区)付近をデモ行進しました。
 
鹿児島集会
 16日、鹿児島市の公園に過去最大規模の約6000人主催者発表)が集まり川内原発の再稼動反対など、反原発を訴える「さよなら原発集会」が開かれました
 「反原発・かごしまネット」などでつくる実行委が呼びかけました。
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NYで日米市民が脱原発デモ 「連帯」呼び掛け
東京新聞 2014年3月16日
【ニューヨーク共同】 米ニューヨーク市で15日、脱原発を訴える市民らがデモ行進し、在米の日本人数十人を含む約120人が参加した。日米市民の連帯を強調、東京電力福島第1原発事故の深刻さを指摘し、ニューヨーク市から約60キロ北にあるインディアンポイント原発の閉鎖を求めた。
 日本人のグループなどが企画。ニューヨーク中心部のユニオンスクエアから「ノー・ニュークス(核はいらない)」「全ての被ばく労働を廃絶しよう」などの横断幕や風船を手に、吹奏楽バンドの音楽も交えて約1時間歩いた。
 
 
福島の痛み 思い起こせ 都内で脱原発集会
東京新聞 2014年3月16日 
 東日本大震災から三年を経過後、東京都内で初の大規模な脱原発集会が十五日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、約五千五百人(主催者発表)が参加した。作家の大江健三郎さんが原発への反対姿勢をあらためて明確にしたほか、集会後は参加者が東京電力本店(千代田区)付近をデモ行進し、原発再稼働に向けた動きに「ノー」を突きつけた。
 集会は「『さようなら原発』一千万署名 市民の会」が主催。大江さんは、再稼働に向けて川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の審査を進める意向の原子力規制委員会を批判。その上で、脱原発を「自分の責任を取る願い」と位置付け、「今現在その運動を続け、あきらめない形で残りの人生を全うしたい」とし、脱原発を貫く姿勢を示した。宇宙飛行士の秋山豊寛さんも「川内原発を再稼働させてはいけない」と訴えた。
 
 福島県の市民団体「ハイロアクション福島」の武藤類子さんも「3・11は決して記念日ではなく、今も続いている。『忘れたい』と『忘れるものか』のせめぎ合いの中で、(県民が)理不尽な被害に遭った被害者だと思い起こさなければならない」と語りかけた。
 
 集会後、参加者は東電本店や銀座周辺をデモ行進。埼玉県新座市の西山英夫さん(70)は「四歳と一歳の孫のため、将来を安心安全な社会にしたいとの思いで参加した」。千葉市の渡辺寿子さん(71)も「これで原発をなくせなければ福島の事故は何だったのか。教訓を生かしたことにならない」とし、原発再稼働の動きにくぎを刺した。
 
 
川内原発の「再稼働反対」で集会 鹿児島、6千人が参加
朝日新聞 2014年3月16日
 原子力規制委員会の優先審査により、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が今夏にも再稼働する見通しになったことを受け、脱原発を訴える市民集会が16日、鹿児島市であった。「再稼働は絶対に許されない」「原発のない地球で暮らしたい」と声を上げながら、参加者は市中心部をデモ行進した。「反原発・かごしまネット」などでつくる実行委が呼びかけ、約6千人(主催者発表)が参加。県内での反原発集会としては過去最大規模となった。
 集会で壇上に立った福島の原発事故の被災者、木幡ますみさん(58)は「3年たったが福島の状況は変わっていない。再稼働させないで」と呼びかけた。(小池寛木)
 
  
「原発再稼働許さない」=川内優先審査に抗議-鹿児島
時事通信 2014年3月16日
 原子力規制委員会が九州電力川内原発(鹿児島県)の安全審査を優先すると決めて初の週末となった16日、反原発を訴える「さよなら原発集会」が鹿児島市の公園で開かれた。主催者によると約6000人が集まり、「原発事故の記憶を風化させるような再稼働と、前のめりの姿勢を許さない」と訴えた。