2014年7月20日日曜日

がれき粉じん飛散先のコメ・大豆 東電が賠償 

 福島原発が昨年8月に実施したがれき撤去作業によって放射性の粉じんが南相馬市の水田まで飛散した可能性がある問題で、東京電力は18日、昨秋収穫されたこの地区のコメと大豆についてすべて東電が賠償することで、県と合意しました。
 
 極めて当然のことですが、逆にがれきの粉塵飛散の有無に係わらずに福島原発事故に起因した汚染であることは明瞭なのに、これまで補償の対象になっていなかったのはなぜなのでしょうか。
 なんとも不可解なことです。
 
 それに360トンあまりの汚染米と大豆は現在どのように管理されているのでしょうか。
 これまで、汚染米等は産地を偽装して実際には流通しているのではないか、という噂が絶えません。
 行政は責任をもって厳格に管理すべきです。
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東電、飛散先のコメすべて賠償 がれき撤去作業で粉じん
朝日新聞 2014年7月19日
 東京電力福島第一原発が昨年8月に実施したがれき撤去作業によって放射性の粉じんが福島県南相馬市の水田まで飛散した可能性がある問題で、県と東京電力は18日、昨秋収穫されたこの地区のコメについてすべて東電が賠償することで合意したことを明らかにした。この日、同市の農業関係者向けに開かれた説明会で福島県が説明した。
 
 同地区で昨秋収穫し、検査したコメは1589袋。このうち27袋が基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超えたため、出荷ができていなかった。県によれば賠償の対象は計335トンで、賠償額は約7200万円。東電はこれまでも、農作物の放射性物質が基準値を超えたり、風評被害で出荷できなくなったりした場合について賠償している。
 
 また、同地区の5カ所で昨秋収穫された大豆でも基準値を超えたものがあったため、地区内の大豆すべてについて賠償するという。計約27トンとなる。