2014年9月17日水曜日

原発事故・自主避難者の交流会 共通の悩み、話し合う(茨城県)

茨城新聞 2014年9月17日
 福島第1原発事故の影響により(茨城)県内での避難生活を余儀なくされている人のうち、避難指示区域外から自主避難している人たちの交流会が16日、つくば市松代4丁目の市松代交流センターであり、避難者や支援者ら約25人が参加し、情報交換のほか、互いの悩みなどを打ち明けて話し合った。
 
 県によると、福島から県内への避難者数は3461人(8月14日現在)で、うち自主避難者は551人とされる。避難生活が長期化する中で、同区域内の避難者と比べて賠償の仕組みが大きく違い、放射能汚染の心配が残る状況下で古里に戻るかどうかの判断を迫られるなど、自主避難者特有の問題もあるという。
 
 これまで、県内では支援団体などによる避難者の交流会や公的支援制度の説明会が行われてきたが、自主避難者に絞った集まりはなかった。同じ境遇の者同士で思いを共有し情報交換しようと、自主避難者が発起人となり、開催にこぎ着けた。
 参加者からは「避難指示区域にいた人たちとの(支援体制の)格差を感じる」などの声が上がった。発起人の一人で、福島県三春町から石岡市に母子で避難している渡部友紀さん(41)は「皆さんが納得して生活できるようにしていけたらいい」と話した。
 
 
(事務局追記 下記のURLをクリックすると交流会の動画が見られます。5分弱