2014年10月2日木曜日

原子力リスク研究センターが発足

 電力中央研究所は1日、約110人体制の「原子力リスク研究センター」を設置し非常勤の所長にはPRA確率論的リスク評価の権威であるジョージ・アポストラキス前委員が就任しました。
 
 電力中央研究所は原子力村の技術的中枢をなすものですが、原発で起こり得る故障や異常が、重大事故に至るまでを網羅的に分析してそれを対策に生かすのであれば、それなりに意味のあることです。
 かつて東大教授が「原発の重大事故は1億年に1回」などと豪語したにもかかわらず、実際には30年ほどで3基が重大事故を引き起こしました。
 果たしてどのような研究成果が得られるのか注目されます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発リスク確率評価の拠点設置 電中研、所長に前米規制委員
東京新聞 2014年10月1日
 電力業界でつくる電力中央研究所は1日、原発の自主的な安全性向上に必要な研究開発の拠点として「原子力リスク研究センター」を設置した。原発で起こり得る故障や異常が、重大事故に至るまでを網羅的に分析して対策に生かす「確率論的リスク評価(PRA)」の本格導入を目指す。
 
 研究センターは約110人で発足。非常勤の所長にはPRAの権威で米原子力規制委員会(NRC)のジョージ・アポストラキス前委員が就任し、顧問にリチャード・メザーブ元NRC委員長も迎えた。
 
 アポストラキス氏は1日午後、小渕優子経済産業相と会談し「原発の安全責任は事業者が負うべきだ」などと述べた。(共同)