2014年12月10日水曜日

サブドレン2カ所のセシウム濃度が低下 福島原発

 東電は8日、10月に建屋周辺のサブドレン2カ所から1リットル当たり最大46万ベクレルのセシウムを検出した件について、現在は濃度が7700ベクレルまで低下したと発表しました。
 2カ所の井戸が、事故時に放射性物質が流れ込み高濃度に汚染された別の井戸と地下でつながっていたので、11月にその連結部を埋め立てた結果だということです
 
 もともと地下水はサブドレン等を含めてすべての箇所とつながっている筈なので、連結部があったという説明では納得できません。
 東電の説明はいつもこういう分かったような分からないような話で終始しているともいえますが、今回はそれで解決できたということなので本当なのでしょう。
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高放射能井戸の濃度低下=建屋周辺、地下水放出計画で―福島第1
時事通信社 2014年12月8日
 東京電力福島第1原発の建屋周辺にある「サブドレン」と呼ばれる井戸から汚染地下水をくみ上げ、浄化して海に放出する計画で、東電は8日、10月に最大で1リットル当たり46万ベクレルのセシウムを検出した2カ所の井戸で、濃度が最大同7700ベクレルに低下したと発表した。東電はこれを受け、この2カ所も海への放出対象に加える方針。
 
 東電によると、2カ所の井戸は、事故時に放射性物質が流れ込み高濃度に汚染された別の井戸と地下でつながっていた。10月にこの2カ所の井戸で地下水をくみ上げた際、隣接井戸の水も取り込み、放射性物質濃度が上昇。浄化し切れない可能性があった。
 
 東電は11月に汚染井戸との連結部を埋め立てた。12月3日に改めてこの2カ所で地下水を調べたところ、セシウムは最大同7700ベクレル、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質も最大同7400ベクレル(10月は同39万ベクレル)と、浄化可能な水準まで下がったという。
 
 放出計画は汚染水対策の一環。しかし、風評を懸念する地元漁業者からの反発が強く、実現のめどは立っていない。