2014年12月17日水曜日

南相馬市で避難勧奨解除が強行されようと

 「避難の権利」のブログが、南相馬市で住民無視の避難勧奨解除が進められようとしていることに、反対の応援署名を要請しています。
 
 国は年間20ミリシーベルト(毎時3.8マイクロシーベルト相当)を下回れば居住は可能という判断基準で、福島県南相馬市の152世帯の特定避難勧奨地点解除しようとしています。まことに非常識な基準というほかはありません。
 南相馬市には、いまだ数十万ベクレル/m2もの汚染地点があり、またいまだに百万ベクレル/kgを超える黒い物質が存在しています。とても人の住めるようなところではありません
 
 解除の話は10月に浮上したのですが、住民の強い反対でいったん延期になりました。しかしそれからまだ2ヵ月後しか経っていないのに、突如解除が報道されているということです。選挙のウラで着々と準備して選挙で信任を得た勢いをもって強行しようとしているようです。
 
 被ばくに耐えてきた住民の意見は、またしても無視されようとしています
 帰還を拒否すれば自主避難者の扱いに変え、慰謝料を打ち切るというわけです。
 そんな暴挙は許されません。
 
 電子メール署名は、「署名フォーム」を開いて記入して、送り先アドレスをXLA07655(アット)nifty.com (アット)を@に書き換えて送信することで出来ます。
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【選挙の裏で着々と…】 南相馬市で住民無視の避難勧奨解除が進められようとしています。応援の署名を!
「避難の権利」2014年12月15日
 
南相馬市で住民無視の避難勧奨解除が進められようとしています。
 
特定避難指定解除へ、21日説明会・南相馬 | 河北新報 http://goo.gl/zYatFB   
                                   (下記※1記事参照)
国は10月8日、10日、11日の3日間、指定解除にむけ、住民説明会を開催しましたが、発言した住民が全員、解除に反対しました。
住民の意思を踏みにじる指定解除と帰還の強要を阻止するため、ぜひ、応援の署名をお願いします
 
署名フォーム   https://pro.form-mailer.jp/fms/36c30b8869706  
一次締め切り:12月18日(木)朝9時
二次締め切り:12月20日(日)朝9時
 
動画:政府に解除反対の署名提出~南相馬・避難勧奨地点
 
「一方的な避難解除」に抗議~南相馬住民
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2014年12月 日
内閣総理大臣 安倍晋三 様
経済産業大臣 宮沢洋一 様
 
南相馬市における住民を無視した特定避難勧奨地点の解除に反対します
 
福島県南相馬市の152世帯の特定避難勧奨地点の解除が報道されています。
解除の話はいったん10月に浮上したのですが、住民の強い反対でいったん延期になりました。たった2ヵ月後の不意打ちのような解除。いったい何が変わったというのでしょうか。
南相馬の住民は、解除に反対しています。
 
2011年、政府が一方的に決めた年20ミリシーベルトという高い基準と、そこから導き出された空間線量率に基づき、住民の意向を無視して、世帯ごとに特定避難勧奨地点が定められました。調査もいいかげんで、同じ汚染レベルでも、指定されたりされなかったりでした。これにより、汚染が高く、避難したくても避難できない多くの住民が指定から漏れました。
 
そして、10月には特定避難勧奨地点に指定された南相馬市内の152世帯について、政府は早ければ月内にも指定を解除することを伝えてきました。
 
国は10月8日、10日、11日の3日間、指定解除にむけ、住民説明会を開催しましたが、発言した住民が全員、解除に反対しました。
 
それもそのはずです。除染が済んだといわれる南相馬市の環境には、いまだ数十万Bq/m2もの汚染地点があります。また、いまだに百万Bq/kgを超える黒い物質があり、再浮遊、再汚染が起きているのです。
そんな場所に帰還を強要するのでしょうか。そんな場所に子どもや孫をすまわせろというのでしょうか。
被ばくに耐えてきた住民の意見は、またしても無視されてしまうのでしょうか。
 
私たちは、あらためて特定避難勧奨地点の解除に反対し、住民の意向と汚染実態に即した避難勧奨の継続と地域指定を求めます。
 
     呼びかけ団体:南相馬・避難勧奨地域の会
     協力:福島老朽原発を考える会、避難・支援ネットかながわ(Hsink)、
                  ひまわりプロジェクト南相馬、国際環境NGO FoE Japan
 
 問い合わせ先:090-6142-1807
    E-mai: XLA07655(アット)nifty.com (アットを@に変えて送信してください)
 
 
※1
特定避難指定解除へ、21日説明会・南相馬
河北新報 2014年12月13日
 国の原子力災害現地対策本部は21日、南相馬市で特定避難勧奨地点の指定世帯152世帯を対象にした説明会を開催する。指定解除時期を提示する見通し。国は解除を先送りしてきたが、年内いっぱいでの解除に踏み切る可能性が出てきた
 国は全世帯が指定基準の年間被ばく線量20ミリシーベルト(毎時3.8マイクロシーベルト相当)を下回ったとして10月中の指定解除を検討。「放射線量がまだ高く、時期尚早だ」との住民の反発を受け、いったん先送りした。希望世帯を対象に放射線量低減のための清掃を実施している。
 勧奨地点は原発20キロ圏外の比較的放射線量の高い世帯を指定し、月額10万円の慰謝料支給の対象。指定地点は南相馬市内にのみ残っている。