2014年12月11日木曜日

震災関連死の不認定、仙台地裁が取り消す

 東日本大震災後に敗血症になり亡くなった仙台市の女性を震災関連死と認めなかった市の決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、仙台地裁は9日、死亡との因果関係を認め決定を取り消しました。
 東日本大震災で、関連死と認定しなかった自治体の判断を覆す判決は初めてということです。
 裁判は猛烈に時間がかかることが難ですが、それさえ承知であれば活用することも考えるべきです
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震災関連死の不認定、取り消す 仙台地裁、自治体の判断覆す
東京新聞 2014年12月9日
 東日本大震災後に敗血症になり亡くなった仙台市の女性=当時(85)=と同居していた我孫子捷夫さん(72)が、女性を震災関連死と認めなかった市の決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、仙台地裁は9日、死亡との因果関係を認め、決定を取り消した。
 
 原告側代理人によると、東日本大震災で、関連死と認定しなかった自治体の判断を覆す判決は初めてとみられる。
 高宮健二裁判長は、女性は震災前、食欲があり栄養状態も良かったが、震災後に食べ物などを飲み込むのが困難な「嚥下障害」になったのがもとで肺炎を発症し、敗血症につながって死亡したと指摘。(共同)