2015年1月8日木曜日

泉田知事・東電社長会談 続報

 6日に新潟県庁で行われた泉田新潟県知事東電の広瀬社長の会談について、7日の新潟日報がその内容を報じました。
 当ブログで7に紹介した「柏崎刈羽原発の規制基準審査が本格化」中の東京新聞の記事よりも詳細な内容になっていますので、続報として紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
知事、原発再稼働議論に応じず 東電社長と会談
新潟日報 2015年1月7日
 東京電力の広瀬直己社長は6日、県庁で泉田裕彦知事と会談し、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を前提とした原子力規制委員会の審査状況を報告した。泉田知事は「福島第1原発事故の原因究明をしっかりやるのが第一歩」と述べ、再稼働の議論に応じない姿勢をあらためて強調。政府事故調査・検証委員会での東電関係者の調書が一部しか公開されていないことを挙げ、「原因究明に後ろ向きで極めて残念だ」と批判した。
 
 広瀬社長と泉田知事の会談は2014年1月以来、1年ぶり。会談で広瀬社長は、規制委の審査が本格化したのに合わせ住民向け説明会を今月22、23の両日、柏崎市と刈羽村で開くことを説明。「県民に原発の中を見てもらい、懸念があれば説明したい」と述べた。
 
 知事は福島事故の検証が先だとした上で「(事故時に)初歩的ミスをいくつも起こした。設備をいかにうまく動かしても、人や組織の問題がクリアされないとトラブルは起きる」と指摘。「東電関係者が政府事故調の調書の公開に応じていない。それすらせずに信頼を得られるかは疑問だ」と批判し、社長命令で公開するよう求めた。
 
 これに対し広瀬社長は「(社員に)ああしろこうしろと言う立場にない」と主張し、議論はかみ合わなかった。
 
 さらに知事は、事故に関わる社内処分をすべきだとし「社内のけじめをつけていない。東電に過失はなかったのか」と強く迫った。
 
 また、昨年12月に津南町で起きた東電の水力発電所導水路からの水漏れが原因とみられる土砂崩れについて、広瀬社長は「原因を究明し再発防止策をとりたい。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。
 
 会談後、知事は新潟日報社の取材に「どういう事情で原因究明に後ろ向きなのか」と不快感を示した。
 
 県庁訪問に先立って広瀬社長は6日午前、会田洋・柏崎市長、品田宏夫・刈羽村長とも個別に会談した。