2015年2月18日水曜日

小泉氏がまた脱原発を訴える

 小泉元首相が都内で講演し、原発のない安全な社会を実現すべきだと訴えました。
 小泉節健在です。
 二紙ともごく簡単にしか報じていませんが、講演の中で以下のような明解な考えを示したということです。
 
原発安全で最もコストが安く、クリーンだというのは全部ウソだ
・日本の規制基準が世界一厳しいというが、アメリカやフランスなどと比べて見てもそんなことはいえない。
・原発はいつ爆発するか分からない時限爆弾のようなもの。
・原発は政治的に導入したものなので止めるのも政治が決めればできる
 
 まさに原発を推進する理由は皆無というわけです。
 電力会社、電メーカー、ゼネコン、原子力学会はもちろん、政府・経産省・原発推進議連などはすべて単なる利権団体(あるいはそれに連なるもの)に過ぎないことが浮き彫りにされています。
 
 日本に原発を導入させたアメリカに『原子力ムラ』があるという話は聞きません。事実アメリカでは経済ベースに乗らないことから次々と廃炉になっています。
 日本にだけなぜこんな巨大な利権組織が生まれたのでしょうか。
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小泉元首相“政治決断で脱原発”
NHK NEWS WEB 2015年2月17日
小泉元総理大臣は東京都内で講演し、鹿児島県の川内原子力発電所の再稼働を進める政府の方針を批判したうえで、政治の決断で原発のない社会を実現すべきだという考えを示しました。
 
この中で小泉元総理大臣は、鹿児島県の川内原子力発電所の再稼働を進める政府の方針について、「政府は『世界一厳しい安全基準に基づいている』と言っているが、アメリカやフランスなどと比べて、どこが厳しく、どこがより安全なのかを1つも説明していない。それで再稼働を進めようとしているのは、どうかしている」と述べ、批判しました。
そのうえで小泉氏は、「日本は地震国、火山国であり、原発がいつ爆発するか分からない。時限爆弾を抱えたような産業だ。およそ50年前、政治が原発の導入を決めた以上、やめるのも政治が決断すればできる」と述べ、政治の決断で原発のない社会を実現すべきだという考えを示しました。
 
 
「原発は時限爆弾抱えた産業」小泉元首相またエネルギー政策批判
産経新聞 2015年2月17日
 小泉純一郎元首相は17日、都内で講演し、原発を「重要なベースロード電源」と位置づける政府のエネルギー政策をめぐり「原発はいつ爆発するかわからず、時限爆弾を抱えたような産業だ」と述べ、原発の再稼働を目指す政府の姿勢を批判した。
 
 東京電力福島第1原発などの事故を引き合いに「原発は安全で最もコストが安く、クリーンだというのは全部ウソだ」と強調。「政治が原発の導入を決めたのだから、止めるのも政治が決めればできる」と、原発ゼロの社会を目指すよう重ねて求めた。