2015年3月17日火曜日

川内原発の再稼働反対 パレードに1800人(鹿児島)

 安倍政権が全国の原発再稼働の「突破口」に位置づける九州電力川内原発のある鹿児島県で15日、「ストップ川内原発再稼働!3・11かごしまパレード」があり、1800人(主催者発表)が参加しました。
 
 鹿児島では2012年以降毎年この時期に実施しており今回が4回目です。パレードは鹿児島市の街地を2.5キロ行進しました。
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川内原発の再稼働、反対訴えてパレード(鹿児島)
朝日新聞 2015年3月16日
 九州電力川内原発(薩摩川内市)の再稼働に反対する人たちが15日、鹿児島市街をパレードした。「再稼働するな」などと書いた幕やのぼりを掲げ、小雨のなか約2・5キロを歩いた。
 
 「ストップ再稼働!3・11鹿児島集会実行委員会」が、東京電力福島第一原発事故の翌2012年から、毎年この時期に実施しており、今回が4回目。1800人(主催者発表)が参加した。
 
 パレードの出発前、JR鹿児島中央駅東口広場であった集会では、実行委員会の向原祥隆事務局長が昨年11月、県議会と伊藤祐一郎知事が再稼働に同意したことに触れた。「いよいよ土壇場まで来た。鹿児島に住む者として、九電があきらめるまで戦いたい」と訴えかけた。
 
 川内原発30キロ圏内の5自治体の市民グループの人々もマイクを握った。いちき串木野市の「避難計画を考える緊急署名の会」の江藤卓朗事務局長(58)は、「川内原発ができてからいなくなっていたノリなどの海の生物が、停止してから最近やっと戻って来た。多くの市民が再稼働に不安や不信を強めている」などと話した。
 
 一行は、鹿児島市山下町の中央公園を目指して出発。「原発いらない」「電気は足りてる」などと声を上げながら、電車通り沿いを歩いた。パレード案内のチラシをデザインした日置市吹上町のイラストレーター大寺聡さん(48)は、妻と3人の息子と参加。「福島の事故から4年たち、世間の関心が薄れているように感じる。子どもたちには、今日のこの雰囲気を感じてほしい」と話した。(石塚翔子
 
写真・図版
  「命を守ろう」などと声を上げながら行進する参加者ら=鹿児島市