2015年9月22日火曜日

広野 国際フォーラムが閉幕 富岡町一部業務再開へ始動

 広野町で開かれていた国際フォーラム「『被災地・広野町から考える』~"幸せな帰町・復興"に向けて~」は最終日の20日、取りまとめのシンポジウムを行い閉幕しました。
 
 富岡町は町内での一部業務再開に向けて20日、当面の事務所を置く町保健センターへの引っ越し作業を開始しました。
 10月1日に「復旧課」と「復興推進課」の業務を再開します。
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広野国際フォーラムが閉幕 古里の復興誓う
福島民報 2015年9月21日
 広野町の国際フォーラム「『被災地・広野町から考える』~"幸せな帰町・復興"に向けて~」は最終日の20日、取りまとめのシンポジウムを開き、「世界の多様な目で学び合うことが有意義であることを学んだ。今回得られた結果を発展させ、多様な交流を進める努力を続ける」とするメッセージを発信し、閉幕した。
 
 海外から招いた専門家や日本の研究者、ボランティア、町民ら約100人が出席した。期間中に開かれた15のワークショップの代表がそれぞれの成果を発表した後、「震災、原発事故の教訓」「今後、自分たちに何ができるか」をテーマに意見を交換した。
  メッセージでは、復興に向け必要な取り組みとして(1)可能な限り情報収集し、その情報を誰もが閲覧できる環境を整備する(2)より良い社会の在り方を住民と共に模索し、解決策を見つけ出す(3)住民の意見を適切に反映し実行するシステムを構築する-などを挙げた。国際フォーラムの成果も盛り込んだ。
  遠藤智町長は「国際フォーラムで新たなコンセプトを見いだすことができた。私たちは自立自助の精神で愛する古里を守り、必ず復興再生することを誓う」とあいさつし、メッセージを読み上げた。
  国際フォーラムは、広野の復興やまちづくりについて考えようと、国際フォーラム企画・運営会議が主催した。14日に開幕し、ワークショップや交流イベントなどを繰り広げた。
 
 
富岡町、地元で一部業務再開へ 引っ越し作業開始
福島民報 2015年9月21日
 富岡町は20日、東京電力福島第一原発事故で町内全域が避難区域になってから初めてとなる町内での一部業務再開に向けて、当面の事務所を置く町保健センターへの引っ越し作業を開始した。
  10月1日に業務を再開する「復旧課」と「復興推進課」の事務所がある楢葉町の双葉地方水道企業団内から専門の運送業者が机や椅子、パソコン、段ボール箱に詰めた書類などをトラックで搬送した。21日は電気・通信関係の配線作業を行う。
  町民への影響を最小限に抑えるため、大型連休中に作業を終える。10月1日には業務再開のセレモニーを開く。
  町保健センターは町役場に隣接している。現在、町は本庁を郡山市の町役場郡山事務所に置いている。