2015年11月28日土曜日

関電、美浜原発の20年延長申請 安全上問題ないと

 関電は26日、来年で運転開始40年なる美浜原発3号機を、更に20年間運転延長することを原子力規制委員会へ申請しました。当初は30年程度と見られていた原発が60年も使えるということになれば、電力会社にとってこんなに旨い話はありません。電力会社は規制委が定めた特別点検を行った結果、安全上の問題がなかったからということです。
 
 原子炉は高温高圧で運転されるのに加えて、絶えず核分裂時の中性子アタックを受けるので激しく劣化するとされているのに、一体どんな点検で一挙に20年間もライフが延長できるのでしょうか。
 安全を保障するものではないと公言する規制委は、一体どんな点検基準を作ったのでしょうか。それは誰にも認められるような根拠を持っているのでしょうか。
 
 規制委はこの8月(5日)にも、九電川内原発1号機が運転開始30年になるということで急遽10年間の運転延長を認めたことがありました。10年といえば実に大幅な期間延長ですが、一体どんな根拠で許可したのか気になります。
 
※ 8月6日 規制委が川内原発の「30年」超運転を急遽許可 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
関電、美浜原発の20年延長申請 「安全上問題ない」
東京新聞 2015年11月26日
 関西電力は26日、運転開始から来年で40年となる美浜原発3号機(福井県)の20年間の運転延長を原子力規制委員会へ申請した。関電の八木誠社長は26日の定例記者会見で、「(特別点検で)安全上の問題がないことを確認した。原発は供給力確保の観点から大変重要で、引き続き活用したい」と強調した。
 
 申請に先立ち、関電の森中郁雄常務執行役員が福井県庁を訪れ、延長申請について報告。応対した県の桜本宏安全環境部長は「なぜ40年超の運転が必要か、県民理解が不可欠だ」と述べた。 (共同)