2016年2月24日水曜日

浜岡原発の地元住民が『原発ゼロかるた』を

 中部電力浜岡原発(御前崎市)の地元住民らが「原発ゼロかるたの会」を立ち上げ、原発反対を訴える「原発ゼロかるた」を作りました。
 読み札の文句は周辺の住民から募集し、絵札は、2070代の会員14人が水彩などで描きました
 同会はかるた千組を作り、1200円で販売するほか、公民館での展示やかるた会の開催などを企画しています
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原発への不安「かるた」に 浜岡周辺住民 (静岡)
中日新聞 2016年2月23日
 中部電力浜岡原発(御前崎市)の地元住民らが、原発反対を訴える内容のかるた「原発ゼロかるた」を作り、二十二日にお披露目した。読み札の文句は住民らから募集し、原発事故の恐ろしさや浜岡原発の地元住民が抱える将来への不安などを織り込んでいる。
 
 かるたは「あきらめない 原発なくす その日まで」「思い出の なぎさに 二十二メートルの壁」「絶対の 安全ないなら 動かすな」「そもそもは こんな所に なぜ建てた」など四十六枚の読み札と絵札からなる。いずれも浜岡原発の近隣で暮らす住民の目線で原発反対を表現した。
 
 制作に携わった菊川市の農家山内美年子(みねこ)さん(61)は、二〇一一年の東日本大震災による福島第一原発の事故で「浜岡原発も危ない。何か行動を起こさないと、安心して暮らせない」と強く感じた。原発の恐ろしさを誰にでも分かりやすく伝える手段として、地元住民による手作りかるたを思い付いた。
 
 昨年一月、趣旨に賛同した仲間約五十人と「原発ゼロかるたの会」を立ち上げ、読み札の文句を周辺住民から募集した。御前崎、菊川、掛川、牧之原の原発周辺四市をはじめ静岡、島田市などから二百五十の文案が寄せられた絵札は、二十~七十代の会員十四人が、読み札の内容に合わせて水彩などで描いた
 
 同会はかるた千組を作り、一組千二百円で販売するほか、公民館での展示やかるた会の開催などを企画している。山内さんは「かるたには、地元に暮らす普通の人の普通の願いが表現されている。原発反対の思いを伝える手段として活用してほしい」と呼び掛けている。
 問い合わせは山内さん=電090(4114)3286=へ。 (夏目貴史)