2016年4月20日水曜日

20- 老朽高浜原発1、2号、正式合格へ

 最長60年までの運転延長をめざす高浜原子力発電所1、2号機の安全審査が、20日に通る見込みだということです。運転開始から40年前後の老朽原発では初めてです
 ただ延長判断の期限となる7月7日までに、延長運転のための審査にも合格し、設備の詳細設計をまとめた工事計画の認可を受けなければなりません(再稼働前に設備の大規模工事が必要)。
 原子炉などの機器の劣化状態を調べる審査もこれから行われることになります。
 
 要するに、設備側(ハード側)はまだ再稼働に向けた準備は何もできていないのですから、合格といってもその意味が分かりません。20日の審査書が7月の本合格の保証書になるのだとしたらとんでもないことです。
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関電高浜1、2号、正式合格へ 老朽原発で新基準初
共同通信 2016年4月18日
 運転開始から40年超の関西電力高浜1、2号機(福井県)が、老朽原発としては初めて新規制基準に正式合格する見通しとなったことが18日、関係者への取材で分かった。原子力規制委員会が20日の定例会合で、新基準に適合していると判断すれば、合格証となる「審査書」を決定する。
 ただ延長判断の期限となる7月7日までに、延長運転に特化した審査にも合格し、設備の詳細設計をまとめた工事計画の認可を受けなければならない。
 延長手続きが終わっても、実際に再稼働させるには設備の大規模工事などが必要となる。