2016年4月30日土曜日

独グンドレミンゲン原発、ITシステムがウィルス感染・運転停止して総点検へ

  Oscar Stanley ビジネスニュースライン 2016年4月27日
ドイツのバイエルン州にあるGundremmingen Nuclear Power Plant(グンドレミンゲン原発)で行われた検査により原発システムがコンピューターウィルスにより汚染されていることが判明、事業者の判断により原発の運転を停止し、ウィルス削除作業が行われることが決まった。
 
今回、ウィルス汚染が見つかったのは、グンドレミンゲン原発で使用されているITシステムで、原発本体のシステムとは異なる。そのため、事業者は今回見つかった問題は深刻な問題ではないとコメントしている。
ウィルス汚染が見つかったグンドレミンゲン原発のITシステムは、外部のインターネット環境からは隔離されており、今のところ汚染源は、USBドライブか外部から持ち込まれた別のPC経由と見られている。
グンドレミンゲン原発は、ドイツ国内の原発としては、もっとも古い原発の一つとなっており、A~C炉の3基の内、A炉については1977年に運転終了。B炉については2017年の運転終了。C炉については2021年の運転終了が既に決まっている。