2016年6月16日木曜日

従来の地震規模は過小評価 全ての原発の耐震審査のやり直しを

 日本地震学会会長地震予知連絡会会長を歴任し、元原子力規制委 委員長代理を務めた島﨑 邦彦東大名誉教授は、原発の基準地震動を策定する基になる地震モーメントについて、現在採用されている入倉・三宅式では1/4程度に過小評価になる飯原発、高浜原発、玄海原発など)、また別の式が使われている川内原発でも1/2程度に過小評価になると警告しています
 
 原子力規制を監視する市民の会など11の団体が、原子力規制委員会に対して、全原発の耐震評価のやり直しを求め緊急要請を行うことになりました。
 16日の13時から原子力規制委員会前でアピール行動を行い、要請書を提出するということです。
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            【緊急呼びかけ&6・16規制委前アクション】
従来の地震規模は過小評価。
熊本地震と島崎邦彦氏の警告を受け止め、全ての原発の耐震審査のやり直しを! 
原子力規制を監視する市民の会  2016年6月15日
前原子力規制委員会・座長代理の島崎邦彦氏が、従来の入倉式・三宅式を使えば地震規模が過小評価になるとして、審査などの見直しが必要だと指摘しています。原子力規制委員会は6月16日、島崎氏の聞き取りを行うこととなりました。
急遽ですが、原子力規制委員会に対して、全原発の耐震評価のやり直しを求め、緊急要請を行います。明日(6/16)朝9時が締め切りです。
同日、13時から六本木一丁目の原子力規制委員会前でアピール行動を行い、13:30に提出します。こちらもぜひご参加ください!
 
    
 
従来の地震規模は過小評価。熊本地震と島崎邦彦氏の警告を受け止め、全ての原発の耐震審査のやり直しを! 
老朽炉高浜1・2号の寿命延長を認可すべきでない
川内原発の即時停止を
 
原子力規制委員会委員長 田中俊一様
 
前規制委員会副委員長の島崎邦彦氏は、原発の基準地震動を策定する基になる地震規模(地震モーメント)について、現在採用されている入倉・三宅式では過小評価になると警告を発しています。これまで地震学会等でも島崎氏は意見表明を行い、入倉・三宅式では地震モーメントで1/4程度の過小評価になると発表しています。今回、熊本地震によって得られた新たな知見を基に、「熊本地震で精度の高いデータが得られ、入倉・三宅式では再現できないことが明確になった」、入倉・三宅式を使用することは「危険極まりない」と報道機関のインタビューに答えています。とりわけ大飯原発、高浜原発、玄海原発の基準地震動の過小評価を問題にしています。川内原発では別の式が使われていますがそれでも1/2程度の過小評価となります。
 
原子力規制委員会は、16日に島崎氏を呼んで意見を聞くとしています。しかし、田中委員長は15日の記者会見で、新たな知見を取り入れるにしても、「猶予期間」を置くことになるだろうと述べ、再稼働後に見直しや耐震補強を実施すれば良しとする可能性があります。
また、老朽原発高浜1・2号の20年寿命延長については、6月中に、早ければ来週にも認可を出そうとしています。高浜1・2号も入倉・三宅式を基に地震規模を決めています。
原発の耐震安全性にとって、島崎氏の根本的な問題提起を受けとめ、以下を強く求めます。
 
緊急要請事項
1.熊本地震の知見を踏まえ、全ての原発の耐震審査をやり直すこと
2.高浜1・2号の運転延長認可を認めないこと
3.川内原発1・2号を直ちに停止させること
2016年6月16日
                呼びかけ団体
避難計画を案ずる関西連絡会
原発なしで暮らしたい丹波の会
脱原発はりまアクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
グリーン・アクション
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
川内原発30km圏住民ネットワーク
放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜
高浜原発40年廃炉・名古屋行政訴訟を支える市民の会
原子力規制を監視する市民の会
福島老朽原発を考える会