2016年7月11日月曜日

11- 原発避難 ともに生き 支え合う

   松戸で会結成1年報告会(千葉) 
東京新聞 2016年7月10日
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故によって松戸市などで避難生活を送る被災者らでつくる「ともにいきる会」が八日、発足一周年記念報告会を同市で開き、交流を深めた。
 
 報告会には県内や埼玉県の避難者、市民ら五十人が参加。福島県浪江町から避難している森川マツ子代表が「避難を余儀なくされている人たちが集まり、一緒に行動して少しなりともストレスから開放されればと思い、会を立ち上げました。今年も笑顔で楽しく、人生の一ページに残るような会にしていきたい」とあいさつした。
 同県二本松市で活動している浪江町商工会の原田雄一会長の講演もあり、集団移転などの生活再建に向けた取り組みを報告した。その後、参加者は懐かしい童謡や流行歌を一緒に歌い、和やかなひとときを過ごした。
 
 同会は昨年七月、今も町の八割が帰還困難区域に指定されている同町で暮らしていた人を中心に、ほかの被災地の避難者や市民らと支え合おうと発足。手作り小物の販売会を毎月開き、食事会などで交流をしている。 (飯田克志)