2016年9月30日金曜日

30- 福島原発 復水器に1000倍濃度の汚染水

 福島原発の建屋内にたまっている汚染水のうち、復水器と呼ばれる設備にたまっている水が約2000トンあり、他の汚染水に比べ約1000倍もの高濃度であることが明らかにされました。
 1号機から4号機までの建屋の中には約68000トンの汚染水がたまっていますが、そのうちの放射性物質の約8割が、タービン建屋内の「復水器」中にたまっているわけです。
 事故の当初汚染水を保管するタンクがなかったのでこの復水器内にためていました。
 いずれこの汚染水は引き抜いてアルプスで処理した後、汚水タンクに移送されることになります。
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福島原発 復水器に“1000倍”の汚染水
日本テレビ 2016年9月28日 
 福島第一原発の建屋内にたまっている汚染水のうち、復水器と呼ばれる設備にたまっている水が約2000トンあり、他の汚染水に比べ約1000倍もの高濃度であることが初めて明らかにされた。
 
 これは28日に開かれた原子力規制委員会の検討会で、東京電力が明らかにしたもの。福島第一原発の1号機から4号機までの建屋の中には、約6万8000トンの汚染水がたまっている。その中でタービン建屋内の「復水器」と呼ばれる設備の中にたまっている汚染水が非常に高濃度であることが明らかになった。
 汚染水の量は2000トンほどだが、他の建屋内の汚染水に比べ約1000倍もの高濃度だという。もともと復水器はタービンを回した蒸気を冷やして水に戻す設備だが、東京電力は事故当時、汚染水を保管するタンクがなかったため、この復水器内にためていたと説明していて、今後、高濃度の汚染水の処理方法についてあらためて検討するとしている。
 復水器内の汚染水も含め、建屋内のすべての汚染水については、タンクを増設するなどして2020年までに処理を完了したいとしている。
 
 
福島第一原発 放射性物質の8割が復水器内に集中
テレ日 2016年9月29日
 福島第一原発の建屋の地下に高い濃度の汚染水がたまっている問題で、放射性物質の約8割が復水器の中の汚染水に集中していることが分かりました。
 福島第一原発の建屋の地下などには約7万トンの高濃度汚染水がたまっていて、その危険性が指摘されています。この汚染水のうち、復水器と呼ばれる蒸気を水に戻す装置の中にたまっている約2000トンに全体の放射性物質の約8割が集中していることが新たに分かりました。復水器の中の2000トンを取り除けば汚染水のリスクが大幅に減ることから、原子力規制委員会は東電に対し、早期の移送や浄化ができるかどうか検討するよう指示しました。