2017年3月24日金曜日

24- 川内原発で核燃料棒に微細な穴

 20158月に新規制基準の下、全国で初めて再稼働した川内原発1号機で、1次冷却水の放射性ヨウ素131の濃度が通常値の2倍近くに上昇しました。
 これは核燃料棒に微細な穴が開いて放射性物質が漏れたものと見られ、制限濃度に比べるとまだはるかに低い値ですが、今後は1次冷却水の水質監視の頻度を週3回から毎日1回に上げるということです。
 同様のヨウ素濃度上昇は1985年に発生しており、核燃料棒に穴が開いていたのが原因でした。 
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川内原発 1号機のヨウ素濃度が上昇
毎日新聞 2017年3月23日
 九州電力は23日、稼働中の川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で、1次冷却水の放射性ヨウ素131の濃度が通常値の2倍近くに上昇したと発表した。核燃料棒に微細な穴が開いて放射性物質が漏れた可能性があるが、作業員や外部への影響はないという。保安規定で定められた制限値を大幅に下回っており、運転を止めずに測定回数を増やして監視を強化する。 
 ヨウ素131は核分裂反応で生成され、1次冷却水中に微量含まれている。1次冷却水中の濃度が同日、通常値(1立方センチ当たり約025ベクレル)の約18倍の045ベクレルと測定された。制限値は測定値の13万7000倍超となる6万2000ベクレルに設定されている。九電は測定回数を週3回から毎日1回にする。 
 九電によると、同様のヨウ素濃度上昇は川内1号機では1985年に発生しており、核燃料棒に穴が開いていたのが原因だった。 
 川内1号機は2015年8月に新規制基準の下、全国で初めて再稼働した。昨年10月に定期検査で停止。12月に運転を再開後、営業運転へ移行している。【浅川大樹】