2017年5月27日土曜日

27- 原電社長、東海第二原発の運転延長申請へ意欲

東京新聞 2017年5月26日
 原電の村松衛社長は二十五日、経団連会館(東京都千代田区)で開いた二〇一六年度決算発表会見で、東海第二原発(東海村)の運転延長申請について「したいという思いは大変ある」と意欲を見せた。新役員が決まる六月末の株主総会以降、取締役会に諮って原電として意思決定したい考えを示した。
 村松社長は三月の経営計画発表で、延長申請の可能性に言及したが、さらに態度を明確にした形だ。再稼働については「延長申請とは別の問題。地元の理解を十分に得ながらステップバイステップで必要な手続きを進める」と述べるにとどめた。
 
 老朽原発の東海第二原発は、来年十一月に営業運転開始から四十年となる。最大二十年、延長運転するには、今年八月二十八日から十一月二十八日の間に原子力規制委員会に延長申請する必要があり、原電は五月十九日、申請に必要な特別点検に着手した。 (越田普之)