2017年8月23日水曜日

茨城県知事選が安倍首相を追い詰める

 27日に迫った茨城県知事選は、現職知事と自民候補が横一線に並ぶ大接戦となっているということです
 都議選、仙台市長選で連敗した安倍内閣は、内閣改造後最初の大型選挙でありまた10トリプル補選の前哨戦なので絶対に負けられないとばかりに、連日、二階俊博氏、岸田文雄氏、石破茂氏、野田聖子氏、加藤勝信氏、斎藤健氏、小泉進次郎氏などを現地入りさせています。

 現職の橋本氏は「原発自体は否定しないが、30キロ圏内に96万人いる。東海第2原発の再稼働は不可能だと明言し、公約の最大の柱にしています。

 もしも茨城県知事選でも自民党が敗退したら党内はガタガタになり政局が動きだすといわれています
 日刊ゲンダイの記事を紹介します。
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カギは原発と民進党 茨城県知事選が安倍首相を追い詰める
日刊ゲンダイ  2017年8月21日
 ここで負けたら安倍首相は一気に窮地に立たされる。27日(日)に迫った茨城県知事選は、現職知事と自民候補が横一線に並ぶ大接戦となっている。

 選挙戦は、現職で全国最多の7選を目指す「非自民」の橋本昌候補(71)と、自民党が推す大井川和彦候補(53)との事実上の一騎打ち。安倍政権にとっては内閣改造後、最初の大型選挙であり、10月22日に行われるトリプル補選の前哨戦。
 絶対に負けられない自民党は連日、国会議員を現地に大量投入している。二階俊博氏、岸田文雄氏、石破茂氏、野田聖子氏、加藤勝信氏、斎藤健氏……。20日は進次郎氏が現地入りした。まるで永田町がそのまま茨城に移動したかのようだ。

 もともと橋本知事は自民党の推薦を受け、93年に初当選している。当初は“蜜月”だったが、途中から対立。09年の5選目は、自民党が対立候補を立てたが40万票以上の大差で惨敗。前回は不戦敗している。“イエスマン”の知事をつくるために、官邸主導で経産省出身の大井川候補を擁立した形だ。

■選挙戦は「中央VS地元」の戦いに
 都議選、仙台市長選に続いて茨城県知事選でも敗退したら、自民党内がガタガタするのは確実。 勝敗はどうなりそうなのか。現地で取材中のジャーナリスト・横田一氏が言う。
「選挙戦は、典型的な<中央VS地元>の戦いになっています。橋本知事も演説で『なぜ国会議員がこんなに来るのか。ほかに仕事はないのか』『自民党の口利き政治をなくしたのにまた復活してしまう』と訴えています。街宣車にも<県民党 金権選挙ノー>の文字を掲げている。中央政府が総がかりで県政を変えようとしていることを、果たして有権者がどう判断するかです」

 残り1週間、カギを握るのは「原発」と「民進党」だという。
橋本知事は『原発自体は否定しないが、30キロ圏内に96万人いる。東海第2原発の再稼働は不可能だ』と明言しています。知事選には、同じく原発反対を公約している共産党推薦の鶴田真子美候補(52)も出馬している。鶴田候補を支援する市民団体の票が橋本知事に流れるかどうか。それと、現時点でほとんど活動していない民進党が残り1週間、“非自民”の橋本支持に本気で動くかどうです」(横田一氏)
 自民党は総力を挙げているだけに、敗北すれば政局が動きだす。