2017年11月12日日曜日

12- 欧州で微量放射性物質検出 ロシアかカザフで事故か

欧州の放射能雲 仏研究所が原因をロシアまたはカザフスタンからの漏洩
スプートニク日本 2017年11月11日
フランスの放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は欧州上空に放射性物質を含んだ雲が形成されていることを確認した。研究所はこれはカザフスタンないしはロシアに位置する施設で核物質の漏洩が起きた後に生じたものだとみなしており、漏洩は9月中旬に核燃料リサイクルセンターないしは医療施設で起きたものと推測している。原子炉で事故が起きた可能性については研究所は排除した。

IRSNのジャン=マルク・ペレス所長は「ロシア政権側は自国領内で事故が起きた事実は把握していないと語った」と述べている。ペレス所長によれば雲のなかには ルテニウムの同位体106が含まれている。
IRSNはこの漏洩を深刻なものととらえており、もしこれだけの放射能の雲を生じさせた事故が起きたとすれば、シェルターへの市民誘導は必須で、危険な地帯は半径数キロにわたるはずだと指摘している。


放射性物質 欧州の大気中で微量検出 ルテニウム、
100~300テラベクレルと推測
毎日新聞2017年11月11日
 ロイター通信によると、放出されたルテニウムは100~300テラベクレル(テラは1兆)と推測されるという


欧州で微量放射性物質検出 ロシアかカザフで事故か
共同通信 2017/11/10 23:52
【モスクワ共同】フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は10日までに、過去数週間に欧州の大気中で微量の放射性物質ルテニウム106が検出され、ロシアかカザフスタンの核関連施設で9月下旬に起きた何らかの事故が原因とする声明を発表した。ロイター通信が報じた。

 9日付の声明によると、欧州で検出されたルテニウムは人の健康や環境に影響を与えるものでなく、原因も原子炉事故のような深刻なものでない。核燃料の取り扱いなどで生じた事故との見方を示している。