2017年12月9日土曜日

コメの放射性物質濃度検査 原発周辺除きサンプル検査へ 福島

 福島県は原発事故のあと、県内で収穫されるすべてのコメについて、放射性物質の濃度を測定する「全袋検査」を年間およそ60億円かけて行ってきましたが、一昨年以降基準を超える放射性物質は検出されておらず、検査のためにコメを運ぶ作業など農家の負担も大きいため、原発周辺の12の自治体以外では今後、一部のコメを選んで調べる「サンプル検査」に切り替える方針を固めました。
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コメの放射性物質濃度検査 原発周辺除きサンプル検査へ 福島
NHK NEWS WEB 2017年12月7日
東京電力福島第一原発の事故のあと行われてきた、福島県内で収穫されるすべてのコメの放射性物質の濃度を測定する「全袋検査」について、福島県は、原発周辺の12の自治体以外では今後、一部のコメを選んで調べる「サンプル検査」に切り替える方針を固めました。
福島県は原発事故のあと、県内で収穫されるすべてのコメについて、放射性物質の濃度を測定する「全袋検査」を年間およそ60億円かけて行ってきました

しかし、おととし以降基準を超える放射性物質は検出されておらず、検査のためにコメを運ぶ作業など農家の負担も大きいといった指摘も上がっていました。
こうしたことから福島県は、ことし7月に有識者による検討会を設置して検査の在り方を協議してきましたが、消費者へのアンケートの結果などを踏まえ、県内の59の市町村のうち原発周辺の12の市町村を除いて、一部のコメを選んで調べる「サンプル検査」に切り替える方針を固めました。

県は今後、切り替える時期や検査の規模などを検討し、来年2月にも方針を取りまとめたいとしています。
原発周辺の12市町村でも、今後、状況によってはサンプル検査に移行する可能性もあるということです。

福島県内ではさまざまな農産物や水産物の放射性物質の濃度の検査が行われていますが、コメ以外はいずれもサンプル検査となっています。