2018年1月2日火曜日

玄海原発に乾式貯蔵を導入

 九州電力は、玄海原発で、使用済み核燃料を「乾式貯蔵する新施設を建設する方針を固めました。玄海原発34号機は使用済み核燃料プールの余裕がなく、再稼働すれば5年程度で満杯になる運転できなくなるからです
 乾式貯蔵方式は、核燃料の集合体を乾式キャスク(ステンレス製容器 直径2・4m高さ6m程度)に納めたのち、換気設備をもった建屋内に収納して空気冷却させるものです。
 この保管方式は日本では東海第二原発(と福島原発の極一部)で行っているのみですが、海外では沢山の実績があります。

 他の原発でももしも再稼働するのであれば、プールのキャパシティの関係でいずれこの方式に転換させることになります。各原発の使用済み核燃料プールにはそれぞれ広島型原発数千個分以上のウランが保管されていて、それが福島原発で証明されたように水素爆発を起こすと大々的に壊れてしまう様な屋根の下に設置されています。これではミサイル攻撃を受ければ日本は勿論世界も破滅しかねないほどの量の放射能が放散されることになります。

 従って再稼働以前の課題として、各原発に「耐ミサイル仕様」の乾式貯蔵所を作って早急に使用済み核燃料を移すことが絶対に必要です。
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核燃料を空気で冷却、玄海原発に乾式貯蔵導入へ
読売新聞 2018年01月01日
 九州電力は、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)で、使用済み核燃料を貯蔵する新施設を建設する方針を固めた。

 燃料を入れて密閉した容器を空気で冷やす「乾式貯蔵」を同社として初めて採用する。国内原発で乾式貯蔵はほとんど普及してこなかったが、安全性の高さが評価されており、今後は広がりそうだ。

 九電は3~5月に計画している玄海3、4号機の再稼働後、乾式貯蔵について原子力規制委員会に申請する方向で建設時期などを詰める。電力各社は原発内のプールに燃料を貯蔵し、電力ポンプで水を循環させて冷やす方式が主流だ。2011年の東京電力福島第一原発事故では電源が失われ、プール内を冷却できなくなり、放水車などで注水した。
 乾式貯蔵はプールで一定期間冷ました燃料を陸上の容器内に移し、自然の空気で冷やすため、水や電気が必要ない。福島第一原発では乾式貯蔵されていた燃料もあり、事故時も問題が起きなかったため、規制委は乾式貯蔵を促している。

(以下は有料ブログのため非公開)